ポリマーコート

当工房はグラスコートを得意としていますが、従来からあるポリマーコートも施工致しております。

最近はポリマーよりもグラスコートが絶対的に優れているというような風潮がありますが、決してそうではありません。大雑把に言ってグラスコートは耐久性ポリマーは演色性に優れていると思っておけば間違い無いです。どちらも下地造りが最も重量なのは同じです。環境や特性、使用目的またオーナーさんの好みに合わせて選べばよいと思います。何にでも適材適所はあるものです。

それではポリマーコートのメリットを紹介していきましょう。

【メリットその1】=隠ぺい力
多少キズを埋める効果があるので、グラスコートと較べると塗膜をあまり削らなくても美しく仕上げることができる。つまりオリジナルの塗装をできる限り残すことができます。長く乗りたい方にはとっても安心ですね。また、裏を返せば下手な下地処理(キズやツヤ退け状態)でもポリマーを塗ってしまえば、そこそこ綺麗な仕上がりになるとも言えます。別の言い方をすればポリマーコート=超高性能WAX!だと考えてもあながち間違いではないでしょう。

【メリットその2】=演出性
WAXと同様、塗装の色彩や深みを演出することに長けている。これはポリマーコートの皮膜が比較的厚いことに加え、その分子構造が塗膜そのものと似ているため、塗膜に馴染みやすく、また、塗膜と光の屈折率、反射率等がほぼ同じため、塗装面と皮膜の境界面で光の乱反射成分が少なくなります。その結果、塗装が本来持っている色彩や色の深みが過不足なく表現できるものと考えられます。従って、グラスコートほど完璧な塗膜肌調整の必要がないのです。当工房ではポリマーコートでも肌調整は入念に行います。仕上がりに差が出るからです。また、2回3回と塗り重ねることで重厚さを増すことも出来るのです。

【メリットその3】=耐紫外線性
塗装を紫外線から守る効果が高い。これはポリマー皮膜の性質が元来紫外線を吸収しやすいため、塗装面まで紫外線が届きにくく、その分塗装を紫外線から守ってくれるという機能のことを言います。裏を返せばポリマー皮膜そのものは紫外線によって劣化しやすいとも言えるんですが、とにかく塗装は守られます。いわゆる犠牲皮膜としての機能ですね。ただし、劣化しやすいため3〜6か月ごとの頻繁な塗り込みが必要です。新車のオプションのコーティングなどで2か月毎に自分でメインテナンス剤を塗れば3年とか5年保証してくれるような物もありますね。このメインテナンス剤=コーティング剤そのものだったりします。


ではグラスコートと比べたデメリットといえば耐久性が短いことでしょうか。やはりポリマーである限り、ガラスよりは柔らかく摩耗しやすいです。また、紫外線や酸素によって高分子結合手が切れ易く劣化しやすいため、数カ月おきのメインテナンス=クリーニング&ポリマー塗り込みが美しさを保つ秘訣となります。

なお、当工房では米国製『リキュードグラス』を使用しています。『リキュードグラス』はその演色性に優れ、傷やダメージ等の隠ぺい力をも兼ね備えており、今だ世界中でロングセラーを続けています。かつては、カー用品店でも市販されていましたが、素人には取扱いが難しくDIY製品としては姿を消しました。が、プロの間では根強いファンも多く、隠れた人気アイテムです。下地をしっかり造ってあげれば、施工後は何とも言えない硬質な艶と深みのある発色が楽しめます。使用環境や保管環境にもよりますが、おおむね3〜6か月毎にメインテナンス入庫されると美しさが何年も楽しめます。実際、ポリマーが好きとおっしゃられる方は多いです。

【ポリマー豆知識】

ポリマーという言葉ですが、総じて有機系高分子化合物のことを指します。なにやら舌を噛みそうな難しい言葉ですが、ものすごく大雑把に言うと、ゴム・プラスチックスの類は皆ポリマーであるということです。昔懐かし『スライム』もポリマーなんですよ。クルマの塗装そのものもその成分の殆どがポリマーなのです。透明な樹脂の中に色を演出する顔料や染料・パールメタリックベース(アルミや雲母の粉)等を混ぜたものが塗料なのです。そしてこの顔料などを固めている樹脂=ポリマーなのです。